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サンプル2:メルマガ5月号

  Willmitz通信 2004/5月号     http://www.willmitz.jp/

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■ 近況報告

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【サンプル版につき省略】

 

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■ ベンチャー企業の経営管理

   「派遣社員との付き合い方」

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今月は「おーじんじ!」ですっかり市民権を得た派遣社員の話です。

 

派遣会社の儲けとなるマージンがどの位かご存知ですか?

20〜30%が一般的なようです。

 

労働者と会社の間に20〜30%のマージンがあるとは、単純に考えて、

(1)会社が社員に払うより多くの額を派遣会社に払っている

(2)派遣社員は、社員として働くより安い値段で働いている

(3)その両方

のどれかだと考えますよね?!

派遣会社の言い分は、さておき、私が見る限り正解は(3)です。

 

つまり、

・正社員で働けば、もっと高い報酬が見込めるのに(労働者側)

・正社員で雇用すれば、もっと安く雇えるのに(会社側)

ということです!

 

普通に考えれば、会社にとっても労働者にとっても経済合理性が無いのですが、、、にも拘わらずこの市場が伸びています。

 

なぜか?

 

これは派遣社員が

(1)会社にとっては従来の社員とは異なる点で便利な働き手

(2)労働者にとっては新しいスタイルの就業方法

というように、双方にとって新たな価値を提供しているからでしょう。

 

労使双方にとって『新しい』にも拘わらず、従来からの会社と社員の関係をあてはめようとして、トラブルを起こしているケースが多いように思えます。

 

今回は、「派遣社員との正しい付き合い方のヒント」となる話をさせてください。

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

【石光】

久々に会社を訪問させていただきましたがビックリです!若いスタッフが一気に増えましたね!

 

【松岡】

ほとんど派遣社員ですよ。

 

【石光】

そうでしたか。派遣の方も一生懸命働いてる様子ですね。

 

【松岡】

えぇ、中には社員以上に一生懸命の方もいてねー。ありがたいですよ。

 

【石光】

ひょっとして、社員と派遣社員の業務内容に線引きをしてないでしょう?

 

【松岡】

わけ隔てなく!それが我が社のモットーです!

 

【石光】

そんなこと言ってると、そのうち派遣社員から文句がでますよ。「何で、社員と同じ仕事なのにボーナスがないの?」って。

 

【松岡】

そうなんです。実はもう、既にそんな声が聞こえてまして・・・

 

【石光】

やっぱり…。派遣社員の本質はアウトソースです。ところが事務所という空間を共有するために、派遣社員本人も社員も、時にはマネジャーでさえも、そのあたりをごっちゃにしてしまうのです。

アウトソースに依頼するのは会社の非中核業務が基本です。それが業務の線引きの考え方です。

 

【松岡】

中核と非中核かぁ。。。つまり、難しい仕事と簡単な仕事という意味ですか?

 

【石光】

それは違います。自社の強みが販売力にある場合、商品の企画開発は非中核業務としてアウトソースに出されるかもしれません。このように中核と非中核は業務の難易度とはまったく関係がないのです。

 

【松岡】

そういう見方ですか!

以前、知人の社長が、営業を派遣社員にお願いしていると言ってましたが、彼の会社は物流の速さと正確さを最大の売りにしてました。つまり、彼の会社では営業が非中核業務な訳ですね!

 

【石光】

そうです。

ただし、ちょっと気をつける点があります。

通常のアウトソーサーは、アウトソースされる仕事自体を中核業務にしてるので、一般的に内部でやるよりも、品質がアップし、値段も安くなります。しかし、派遣社員の場合、品質は人によりけりで、値段は一般的に高くなります。

したがって、非中核・中核かの判断のほかに、追加で判断軸が必要です。これは一般論ですが、

(1)その業務は一時的に人員が要るのではなく、継続的に要るものか、

(2)正社員がその業務をやったとして、その業務経験が社内でのキャリアアップに繋がるか

を考え、いずれもYES(継続的業務、且つ、キャリアアップにつながる)ならば派遣社員ではなく正社員にすべきでしょう。

 

【松岡】

その判断軸は理解できますが、人情的には派遣社員に対してちょっと冷たい気がしますね。

 

【石光】

ついでにもうひとつ。これも聞きようによっては冷たい話です。

非中核業務のなかには『必要不可欠だけど、そんなに難しい仕事ではない』というのが結構あります。

受付、電話応対などに始まる一般事務系の仕事です。通常、これらの仕事は3〜6ヶ月で習熟度はピークに達して、あとは慣れによる緊張感の欠如から徐々に効率・クオリティーが落ちていくものです。

単純だけど必要な仕事の重要さをずっと意識し続けることは、なかなか普通の人間にはできません。

そういう業務に対しては最初から『10ヶ月間のお仕事です』のように期間限定でお願いするのがお勧めです。『契約は3ヶ月更新だけど長期でお願いしたい』なんて言っておいて、たるんできたら『任期満了!』では、普通『裏切られた』と思うでしょ?

 

【松岡】

習熟した頃に交替では企業として投資損になりませんか?

 

【石光】

タイミングの計り方は重要です。緊張感の欠如から周りへ及ぼす弊害を考え、潮時を上手に設定してください。

役所へ行くと、もう何年も申請用紙を渡すだけしかやっていないような方が、無愛想でダラダラやっていて、こっちまで不愉快になるなんてことは結構ありますよね(^_^;)。『流れている水は腐らない』の格言を忘れずに、職にあった上手なタイミングを設定してください。

 

【松岡】

う〜ん。。。でも、短期間限定では、忠誠心が下がるでしょう。。。

 

【石光】

短期間のアルバイトの方は誰もが低いモラルでしょうか?

終身雇用の公務員は誰もが高いモラルでしょうか?

違いますよね?

人間のやる気は契約期間と、あまり関係が無さそうです。

任された仕事の意義と大切さを説き、立派な仕事に対しては心から褒め、感謝の気持ちを伝えることで、人は良い仕事をしてくれるものです。

 

【松岡】

石光さんの話は、一見、ドライで冷たい感じもするけど、新しいスタイルを労使ともに理解して、上手に利用していこうという意味ですね。そして、働く意欲を引き出す大切さは、派遣社員であれ正社員であれ基本は一緒ということですね!

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

如何でしたか?

今回は、やや扱いずらい問題に触れてみました。

感想やご意見をお待ちしております!!

 

さて、次回のメールはムシムシ・ジトジトの梅雨のころにお届けします。ご期待ください!

 

 

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